Describe DNSCurve/QA here. == DNSCurve とは == D. J. Bernstein が提案しているもので、 DNS 通信をsecureに使う方法です。 http://dnscurve.org/index.html   接続相手(DNSコンテンツサーバ)の正統性を確認するのは別の問題です。  また、コンテンツが改竄されていないことなどを保証するだけです。DNS的に正しいことを保証するものではありません。 == DNSCurve のなにがいいのか == Confidentiality, Integrity, Availability DNSCurve通信ではpacketが暗号化されますので、 * 問い合わせ内容の秘密も保たれます。 * 毒盛される(偽返答を受け取る)危険がなくなります。 * DoS攻撃される危険が減ります。 すべてのDNSサーバが対応すればいいのですが :-) キャッシュとサーバと両方が対応している必要があります。 == DNSSEC とはどちらを使うべきか == どっちを使うべきか、という質問は無意味です。  DNSCurveを使っても、DNSSECが使えなくなるということはありません。 目的が違うのです。DNSCurveはDNSSECを置き換えるためのものではありません。 ネットワーク・トラフィックに配慮するなら、DNSSECは避けるべきです。 == どうしたら使えるか == コンテンツサーバとDNSキャッシュとをDNSCurve対応させます。  必要に応じて、どちらか一方だけ使うこともできます。 === DNSCurve 対応コンテンツサーバ === 現在はDNS forwarder が公開されています。 [[CurveDNS]] など [[CurveDNS]]は簡単にインストールできました。(CentOS, FreeBSD) あらたにDNSを入れるなら、[[/gdnsd]]はどうでしょう。 === DNSCurve 対応キャッシュサーバ === djbdns/dnscache をDNSCurve 対応させるDempsky さんのpatchがあります。 djbdnsをinstallできるなら、簡単に移行可能でしょう。 == どれくらい使われているか == 日本ではこれからです。あなたも使ってみませんか。 === DNSCurve 対応ドメイン === qmail.jp, dnscurve.jp, list.cr.yp.to, yp.to, dnscurve.org, dempsky.org, gdnsd.net など --> [[../ドメイン]] === DNSCurve 対応リゾルバ === opendns.com, e-ontap.com などで動いています。 208.67.222.222, 208.67.220.220 == 公開鍵の変更をするには == その前になぜ変更するのか、教えてください。 DNSSECが一月ごとに鍵を変更するように勧めている理由はなんですか。  DNSCurveも同じ弱点を持っていると主張なさるのですか。 鍵はDNSサーバ名に含まれています。鍵は自前で生成したものです。  DNSサーバ名を変更すれば、鍵も変更したことになります。 「信頼の連鎖」なんて言葉を持ち出す意味はありません。 ---- * 鍵の変更は名前の変更です。上位サーバへの登録も変更する必要があるでしょう。 * サーバは名前に対応する秘密鍵を持っていますので、TTLが満了になるまでは、   新しい名前に対応するサーバと古い名前のサーバとを動かす必要があるでしょう。 * DNSSECと違ってゾーンデータには鍵や暗号化データは含まれていませんので、触る必要はありません。   通常であれば、IPアドレスだけ替えたサービスを立ち上げれば完了です。 ----- [[/質問とコメント]]: loginしなくても書き込めるようにしておきます。